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みっけ!頑張る「宇都宮ベンチャーズClub」の仲間たち(63)

2013年6月10日
Y's Tea ネットワーク(株)
 代表取締役 根本 泰昌 氏

ご当地紅茶で地域活性化 大田原・須賀川地区

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【大田原】地域活性化を目指す須賀川地区の住民有志グループ「やみぞあづまっぺ協議会」(鈴木一利会長)は、地域特産の茶葉を使ったご当地紅茶を開発する試みをスタートさせた。緑茶の需要減に加え、茶畑の耕作放棄地が増えていることから紅茶に着目。地域で栽培したサンショウなどをブレンドし、「須賀川にしかない、世界に一つのフレーバーティーを生み出したい」(同会)と意気込んでいる。

 同地区は本州北限の茶産地。黒羽茶で知られるが、高齢化で荒れた茶畑が目立っている。数年前から、同会などが茶畑を再生しようと栽培を続けているが、緑茶離れも考慮。茶葉を活用でき、フレーバーティーで特色が出せる紅茶開発に乗り出した。

 事業は県の補助を受けて行い、宇都宮市の茶専門店「Y,s tea(ワイズティー)」(根本泰昌社長)が技術支援。5月末にはメンバーら約30人が加工用の茶摘みを行い、約40キロを収穫。紅茶への理解を深めようと、根本社長による「おいしい紅茶の入れ方」講座も開かれた。同会紅茶部会長の外池はるみさん(48)は「入れ方が奥深くゆっくり味わうこともできる紅茶は、のどかなこの地域のイメージにぴったり」と感激した様子。

 今後、秋までにサンショウやキウイ、柿などの農産物を収穫。ブレンドの試行を重ね、来年のフレーバーティー商品化を目指す。「雲巌寺」など親しみやすいネーミングで売り出したいという。

 鈴木会長は「担い手を増やし地域を元気にするには、収益に結びつく仕組みが必要で、緑茶だけでは限界。紅茶を須賀川のブランドとしてもり立てていきたい」と意欲をみせている。

平成25年6月9日 紙面27ページ 1段目掲載

下野新聞SOON 平成25年6月9日 


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URL:http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20130608/1062184





 


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